子が未自立の全ての親子は檻の中だ。親子が始まった時は全て檻の中。つまり人間が始まった時必ず檻の中。この檻を作るのは親。そして同時に自らも収監する。扶養者と被扶養者。幸せな親子も居るだろう。だが彼らも檻の中だ。逃げようとしないから気付かないだけで、もし逃げようとすれば檻の存在に気付くだろう。脱獄した子は食えなくなって野垂れ死ぬ。脱獄した親はネグレクトや虐待で本物の監獄へ行く。

 

一部の夫婦なども扶養者と被扶養者で、似た檻の中にいる。だがこの檻には双方共自らの意思で入るものだ。獄中で苦悩しても脱獄して死んでも、それは尊重されるべき本人の意思だ。