うんこの詩

野に下り立った一片のうんこが一輪の花を咲かす。やがて花は野を埋め尽くす。うんこの花である。うんこの花が、山にも、田にも咲く。道に、橋の上に、校庭に、公園に、屋上に、うんこが咲きほこる。うんこが町を埋め尽くす。都市を、世界をうんこが覆い尽くす。美しく風になびく。

 

うんこが川を流れる。君がひり出したうんこだ。うんこは君の腹の温みを覚えている。君もうんこをはらんでいた頃の腰の張りを忘れないだろう。うんこは今ではただ独り大海へ出る。大いなる自然の対流。私も君もうんこも、心の手を繋ぎ、優雅に躍る。いつまでもいつまでも。