眠ったまま何かするという現象は、観測者の謎について考えるヒントになるのではないか。
つまり例えば、眠ったまま布団を引き上げる、寝ぼけて部屋をウロウロするなど。謎とは、人が動くのに必要のない意識というものが何故搭載されているのかという問題。
眠ったまま何かする時、意識がない状態で体が動いているなら、意識が搭載されていなくても少なくとも或る動きは出来るということだ。
(実はうっすら目が覚めて行動していてそれを忘れているのかもしれない。それと区別を付ける方法があるだろうか？)
今朝、寒くて目が覚めた。毛布が私の傍らで丸まっていた。眠っているときの私はこれを引っ張りあげて掛け直すことが出来なかったと見える。起きた私は毛布を広げ直して被った。
これは意識の無い体に出来なかった作業が意識が機能している状態の脳が関われば出来たと読み得るのではないか。
意識である私には眠っている時と起きている時の違いは意識の有る無しとしてしか認識し得ないが、他の点はどうなのだろうか。
