散らかっていても平気な人というのは、器用で賢い。優秀なのだ。動線に物があっても苦もなく無意識に跨げるし、テーブルの端ギリギリにカップを置いてもひっくり返さないような集中力を保ち続けることも苦でない。こなすべき書類が順番に並んでいなくても大混乱して思考がフリーズしてしまうこともない。

私はだめだ。だめじゃない人間と一緒に生活するのはきびしい。