アンチナタリズムを知る前

弱者は強者に逆らえない。金や腕力を持っていない者は持っている者に逆らえない。人は食わねば死んでしまうからである。
強者に対して物を言うという発想が無かった。それができる人、思い付く人を素直に凄いと思う。私に出来るのはこっそり彼らに賛成することだけだ。

親は強者なので子を自由にできる。子であることは地獄である。ただし親は子の生命維持のために出資し続ける義務がある。出生によって始まる親子関係というものは双方にとって地獄である。それは子が自らを養えるようになるまで続く。
しかし出生を決めるのは強者である親なので、それは災害のように止めることのできないものだと思っていた。

生まれてしまった者に関しては皆幸せであってほしい。他人を傷つけない限り。